リノベ成功のカギはデザインと機能性の両立!

自分たちのライフスタイルに合うように、新たな価値観を創り出すリノベーションを実現するには、
心地よさを感じるデザインと暮らしやすさが叶う機能性の両面を取り入れることがポイントです。
とはいえ、具体的にどのようにすれば理想通りの素敵な住まいが叶うのか、イメージが湧かないという方もいるでしょう。

そこで今回は、リノベで人気のおしゃれなデザインスタイルや機能的な間取りや設備などを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてください。

目次

1. デザインはどうする? 人気のおしゃれなリノベ

リノベーリョンは間取りを変えたり、好みのデザインを取り入れたり、暮らしを豊かにすることを目指した改修工事です。
どんなデザインがリノベで人気なのか、スタイル別にご紹介します。

(1)ナチュラル

内装に無垢材やしっくいなど自然素材を使うなど、温もりのある住空間を取り入れるのがナチュラルスタイルです。
無垢材に限定することではなく、木の質感を多用した柔らかい雰囲気が特徴です。

木質系の家具とも相性がよく、アイボリーやベージュ、ブラウン系でまとまりのあるスタイルが魅力です。
ガラス素材のペンダントライトなども取り入れて雰囲気ある空間づくりもおすすめです。

(2)スタイリッシュ

コンクリートの躯体(くたい)をそのまま見せるスタイリッシュなスタイルも人気です。
美しく整うような構造体を活かすと、無機質で都会的な雰囲気づくりができます。

透明感のある家具や照明はもちろん、鉄など素材感のあるアイテムも似合うでしょう。
スタイリッシュなスタイルといっても、モダンから北欧などさまざまなバリエーションがあります。

(3)和モダン

畳や障子など和のエッセンスを取り入れながら、現代的なスタイルと融合したものが和モダンスタイルです。
日本的な和空間を効果的に使い、西洋スタイルで暮らしやすさも確保できることで、幅広い年齢層に人気があります。

(4)アジアン・エスニック

オリエンタルな雰囲気を醸すのがアジアン・エスニックスタイルです。
石材やタイルなど素朴な質感を持つ素材づかいも特徴です。
窓を大きく開放的にとり、デッキなどでアウトドアリビングを設けるとリゾート感も増すでしょう。

(5)北欧風

以前はナチュラルスタイルと似た雰囲気があった北欧スタイルですが、
最近はグレージュなど優しい中間色でまとめられたインテリアが北欧スタイルの人気カラーです。
ホワイトやアイボリー、ベージュ、グレー、ブラックなどを散りばめ、繊細でありながら統一感のある雰囲気をつくるとおしゃれ感がアップします。

(6)アメリカン

アメリカンといっても、西海岸からカントリーまで多彩なスタイルがあります。
アメリカンスタイルでも、グレーは人気の色の一つであり、
アイアンのアイテムを組み合わせてインダストリアルな雰囲気からカフェスタイルなどが注目されています。

(7)クラシック・ヨーロピアン

西洋のテイストを取り入れたクラシック、ヨーロピアンスタイルは、アンティーク家具などの趣向の方々に人気のインテリアデザインです。
伝統的なスタイルならクラシック、ホワイト系やゴールドなどを多用するならエレンガントなど、ヨーロピアンスタイルもさまざまです。
窓や建具枠にモールディングを使うことにより、より洗練された雰囲気をつくることができます。

コラム:壁紙・フローリング・天井の張り替えはいくら?

内装リノベによって、空間の雰囲気をガラリと変えることが可能です。
壁紙なら1㎡約2,000円、フローリングなら1㎡約3,000円~4,500円、天井を高くする場合は約35万円、吹き抜けにする場合は約100万円~200万円などです。
好みのスタイルを取り入れる際に参考にしましょう。

2. 使いやすさは機能性

暮らしやすい住まいは機能性にも優れています。
ここからは、機能性をアップさせるリノベのポイントと費用目安をご紹介します。

(1)生活動線(壁を取る・つくる)

既存の壁を取ったり、新しい壁を設けたり、自分たちが暮らしやすい生活動線に変えられるのがリノベの醍醐味です。
部屋同士の間仕切りを取ってゆったりしたリビングにしたり、キッチンから洗面、浴室と回遊できるようにすることで、家事の時短にもつながります。

内容費用目安
2部屋を1部屋にする20万円~50万円
壁を新設する5万円~20万円

(2)キッチン・バス・トイレ・水まわりの変更

水まわりの変更はリノベでも人気が高い部分です。
コロナ禍を経て、住宅の水まわりレイアウトも変化してきており、玄関・ホール近くに手洗い場を設けることが増えています。
帰宅時にすぐ手を洗うことができて清潔を保つことができます。

キッチンでは、パントリーを設けたり背面にアクティブウォールを設置したりすることで、収納する目的に合わせて自由なレイアウトが可能になります。
これらの大型収納庫タイプは、整理整頓がしやすく一目で見渡せるため、必要なものをすぐに取り出せる点がメリットです。

お風呂場をサイズアップして寛げる空間にしたり、段差の解消をすることで幅広い年齢層に対応できるバリアフリー化が実現できます。
キッチン、お風呂、トイレなど水まわりのリノベはニ世帯住宅を検討している方にはぜひ取り入れてほしいポイントです。

内容費用目安
キッチン 60万円~150万円
お風呂60万円~200万円
洗面台10万円~30万円
トイレ15万円~25万円

(3)玄関まわり

玄関を広くする、段差を解消する、などバリアフリーのリノベは、将来的な暮らしやすさにも対応できるものです。
飾り棚や採光窓を取り入れることでデザイン性や明るさアップします。
さらに、玄関錠をキーレスエントリーなどの防犯性の高いものに変えるなど機能性のある設備もおすすめです。

内容費用目安
玄関ドア10万円~20万円
玄関スペース収納など40万円~60万円

(4)インナーガレージ

駐車スペースを建物の中に取り込むインナーガレージは、天候に左右されることなく車の乗り降りができて機能的です。
ビルトインガレージともいわれます。
子育て世帯はもちろん、車椅子を使う高齢者も家の中にスムーズに入ることができて、防犯性にも優れます。

内容費用目安
インナーガレージ80万円~300万円

(5)ランドリールーム

室内で洗濯物を干せるランドリールームは、天候や時間帯を気にせず活用できるスペースです。
共働きで忙しい子育て世帯にも人気があります。
洗濯機を置き、カウンターを設けると洗濯から衣類を畳んだりアイロンをかけたり、スムーズに作業することができます。

内容費用目安
ランドリールーム30万円~200万円

(6)テレワーク書斎・DENスペース

テレワークや趣味の部屋として、書斎などを設けるリノベが多くなっています。
コロナ禍以降はオンライン通信が増えていることから、同居家族がいる場合は音漏れなどの観点から個室としての書斎やDENスペースがおすすめです。

※DENスペースとは、一般に書斎や趣味の部屋、家事室、キッズルームなどの多目的に使える小部屋を指します。
厳密な定義はなく、業者によっては居室としての基準を満たさない省スペースを指す場合もあります。

内容費用目安
書斎・DENスペース100万円~200万円

(7)テラス・サンルーム・ルームバルコニー・インナーテラス

テラスやサンルームは、洗濯物干しスペースとしての活用はもちろん、
植物を置いたり、ペットの遊び場としたり、テーブルやソファを置いてセカンドリビングとしても活用できるなど、
ライフスタイルに合わせて楽しめるスペースです。
建物に後付けできるタイプもあるため、手軽に取り入れられるのもポイントです。

内容費用目安
テラス・サンルーム・インナーテラスなど80万円~200万円

(8)収納リノベ

使い勝手のよい場所に収納を設けるリノベは、家事を楽にする片付けやすい空間づくりに役立ちます。
壁面収納や屋根裏収納、ウォークスルークローゼットなど、生活動線を考えながら使いやすいレイアウトにすることがポイントです。
家事の時短になることで人気のロボット掃除機の基地を、収納スペースと組み合わせるものおすすめです。

内容費用目安
収納リノベ10万円~100万円

▶ 収納リノベについて、詳しくはこちら

(9)窓リノベ

窓リノベは断熱・気密性能を高められる省エネリノベや、大きな窓を取り入れるなど採光や通風を考慮した環境リノベなどがあります。
最近は室内の間仕切り壁として室内窓を取り入れることが増えています。
太陽の光が部屋の奥まで届くことや、家族の気配を感じやすいことや、デザインとしても優れている点がポイントです。

内容費用目安
窓・サッシ(省エネ)5万円~15万円(1箇所あたり)
室内窓5万円~50万円

(10)住宅設備導入・エネルギー関連のリノベ

オール電化や蓄電池、太陽光発電、床下暖房などの最新設備を取り入れることで、省エネや光熱費の削減につながります。
設備としての初期費用が必要になりますが補助金・助成金などを活用して負担を抑えることも可能です。

内容費用目安
オール電化・太陽光発電など50万円~

まとめ

今回は、リノベでぜひ取り入れたいデザインや機能性などについて、住空間スタイルの種類や機能的な間取り、空間などについてご紹介しました。

暮らしの価値観を高められるのがリノベの魅力でもあります。
好みのイメージを取り入れたり、機能的な生活動線で家事の時短を実現させたり、
ライフスタイルに合わせた工夫やアイデアを取り入れてみてはいかがでしょうか。